2006/09/17

システム管理者とは不遇な生き物──らしい

 システム管理者とは不遇な生き物らしい。

 なんでまた唐突にこんなことを言い出したのかというとDead PoetさんのDead Poet Weblogシステム管理者の悲哀という記事を読んでしまったからである。
 ちょっと引用してみる。

それにも関わらず、会社のおエライさんは

「社内システムなんて、何も生み出していない」

と言い、開発の人間を高く評価する。つまりサーバ管理者は業務が大変であるにも関わらず、開発関係よりも給与が低かったりする(開発が楽だ、と主張している訳ではない)。

 大概、こんな感じなのである。
 ボクが勤務している会社でも同じようなものである。
 なんとも哀しい話ではないか。

 実際、システム運用管理者というのは同じ部署の中にあっても『必要悪』『なくて済むなら無い方がいいのぅ』という目で見られている。
 こう、会社によっては他のIT職種と比べて一段劣るかのように見られたりもしているんではないだろうか。(少なくともうちの会社はそういう風潮が見受けられる)
 あまつさえ人員が足りないなどと言い出そうものならば人件費についてクドクドと語られ(確かに人件費は決して安かないのはわかるが)、あげくテケトーな人員をもって補充に当てたり、新人社員の腰掛け代わりに使われたり。
 間違っても『運用管理スキル(IT的なスキルだけでなく)を持った人材を育てよう』なんて発想はない──というのが多いんじゃないかと思う。特に社内のIT部門では。

 確かに新しいものを生み出すことはできないかもしれない。
 ってコトは畢竟、社内の業務に対して能率・効率を向上させるだとか、品質を向上させるだとか、或いは新しい価値を生み出したりするようなアプリケーションを開発できないってことかもしれない。

 しかし、だ。

 よぉーく考えよう。
 今、会社の中でITとゆーものを位置付けたらどうなるだろうか?

 ITというものが意識されないくらい仕事をする上で不可欠のツールになりつつあるんではなかろうか?
 そうしたらもう少し考えよう。
 自分の仕事に必要な道具の維持・修理を軽く考えるような心構えで良い仕事ができるだろうか?
 自分の仕事に必要な道具を、いつでも使えるようにするためのコストを不当に低く見積るような職場で、ちゃんとした仕事ができるものだろうか?(勿論、高く見積りすぎるのは無駄になるわけだけども)

 ましてITシステムのサービス停止が即会社の損失に直結するような今のご時世である。
 その維持・管理に掛かるコストを惜しんで、新しいシステムを作る方にばっかり偏るのは如何なものかと思うのである。(だからといって、やたら厚遇しろだとか、社内人員の育成しか解決策はないだとかは思わないけども)
 その辺り、まだまだ経営者の理解は足りてない。(──あ、言い切っちゃった)

 あ、いかん。つい熱くなってしまった。

 そんな中で、前述のシステム管理者の悲哀では嬉しい話もある。

本当にプログラマ(開発)で良かったと思う今日この頃である。そうそう、7月26日になったら皆システム管理者に感謝しよう

 なんのことかと思って、リンク先を見に行ってみると7月26日は『システム管理者感謝デー』なんだそうである。
 くだんの記事7月26日は「システム管理者感謝デー」からちょっと引用してみる。

 コンピュータがクラッシュして困ったときに、罵倒の言葉を連発したあげくに、頼もしいシステム管理者が「ブルースクリーン」地獄から助けに来てくれるまで、何もしないで待っていた、という人は多いだろう。

 7月26日は、輝く甲冑に身を包んだ騎士のごときシステム管理者に感謝を示す日だ。

 詳しくは元記事を読んでもらうとして。
 別に何の得があるわけでもないけども、こういう話を聞くとなんだか気分が良いのである。
 そんなわけでついつい長々とblogにあげてしまった次第。そんだけの話なのである。

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