Web 2.0とビジネスモデルに関する考察
先日、IRCチャットでWeb 2.0に関していろいろ意見交換する機会(CRE.NE.JPの#ぱそ 公開ログ 2006.03.31)があった。
その中で、なにか至らないながら「あ、そういうことかっ」と膝を叩くところがあったのでメモ代わりに。
キッカケは電網快々@ココログのsfさんのうーむ。Web2.0をつらつら考えていて思うんだが、ビジネスモデルとして、金はどこから入るのだろうか
という一言から。
実際にどんなやり取りだったかは公開ログへのリンクを見てもらうとして。
ボクは、最終的に以下のようなビジネスモデルをリストした。
- 『サービスの直接利用者』に『無形』のモノを売る
サービスの利用料による収益モデルなど、いわゆる"サービスそのものを売る"ビジネスモデル。 - 『サービスの直接利用者』に『有形』のモノを売る
サービスそのものが広告になっており、購買へ結びつけるビジネスモデル。 - 『サービスの利用者以外』に『無形』のモノを売る
サービスの利用者から収拾した情報を、データマイニングして第三者に売るようなビジネスモデル。 - 『サービスの利用者以外』に『有形』のモノを売る
マーケティングの手段としてのサービス提供。つまり、サービスの利用者から収拾したデータを自社の製品の購買に繋げるようなモデル。
どれもWeb 2.0以前から試行錯誤され、上手くいったりいかなかったりしてきたモデルではある。ただ、Web 2.0であろうが、Web 1.0であろうがWebでサービスを提供することによるビジネスモデルは、これら以外にはあり得ない。
つまるところWeb上でのビジネスモデルは全てトラフィックをいかに換金するか?ということに行き着く。
これはGoogleでもそうだしYahoo!でもlivedoorでも、ボクがこうして記事を書いているBloggerでも同じことで、だからトラフィックを効率よく換金する方法には様々な工夫を凝らしている。
余談だが、GoogleのAdsenceは、トラフィックを換金する手段を広く提供しているという点で素晴らしく、またそれによってGoogle自身が利益を得られるモデルが非常にWeb 2.0的であると思う。
余談はさて置き。
Webとは本質的には無数のつながりである。そしてWeb 2.0とは、その無数のつながりを最大限に引き出し生かすことができる概念である。
だからWeb 2.0的なサービスは、Webの価値をより高めるように働く──視点を狭めてに言えば、トラフィックを無限大に高めるわけである。
逆を言えばトラフィックを高めたところで、それを換金する手段がなければビジネスは成立しないわけで。Web 2.0的であることが、そのまま商売繁盛とイコールではない。
やっぱりお金を稼ぐのはカンタンじゃないね、というところで今夜はどっとはらい。
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