社内IT部門こそが、業務改革をドライブすべきだ
ある打合せで、上司が語ったことを覚え書き。
企業内において、社内IT部門こそが業務改革をドライブすべきである。なぜならば:
- 社内全体を見渡せる立場にある
- 「IT/ICT」と関わりなく遂行されている業務はほとんどない
- 「情報」は組織をまたがって生成/利用される
- IT部門以外では「自分」の担当する職務の範囲でしか見えない (大きな組織ほどそうなっていく)
- 「業務」というカタチのない「コト」を扱うためには「抽象化」する能力が必要である
- コーディングやソフトウェア設計などの業務は、必然的に「抽象化」する能力を成長させる
社内IT部門の人間が、その部下に向けて鼓舞の意味もこめて発したコトバである。従って偏った立場からのメッセージではあるけれど、真実は含んでい ると思う。
要点は「業務」というカタチのない「コト」を扱うためには「抽象化」する能力
が必要だ、ってところ。ある問題を解決したとき、対象の 抽象度が低ければ低いほど適用できる範囲は狭くなるし、知恵の「テコの力」も働きづらいから。その結果、行き着く先は無数の「個別最適」と「例外処理」が 絡まりあって、全体としてパフォーマンスが低い組織だよね。