2004/08/09

横浜中華街に行ってきたんである そのいち:2004年08月9日のこと

  

 さて、ご無沙汰振りの更新。
 最後の更新から何をやっていたのかというとデジタルデビルサーガ アバタールチューナーにうつつを抜かしていたんである。
 巷の評価では、なかなかにボロクソ(主に投げっぱなしなストーリーで)な意見も聞くけれど。
 その投げっぱなしなストーリーも含めてボクとしてはなかなか好感触。妄想を挿入する余白があるというのは、思いのほか良いもんである。真女神転生IIIから受け継いだプレスターンバトルもダンジョンの仕掛けも、楽しかったし。

 なにはともあれ。
 もし更新を楽しみにしてくれている方がおられたら、まずお詫び申し上げます。
 更新サボってごめんなさい。

 さて、本題。
 お盆休みを利用して横浜中華街に行ってきたんである。
 同行者は、以前から何度か話題に挙げている語り部の面々。目的は愛群という広東料理のお店で出してくれる牛乳を使わないホンモノの杏仁豆腐と、夏バテ防止の四川料理
 それから余禄に関帝誕も。(これはたまたま日程が合ったからで、お目当てというわけでもなかったんだけど──実に素晴らしかったのだ)

 なんでわざわざ料理だけのために中華街まで──と眉をひそめる向きもあろうかと思うけれど。
 やはり、折角なら美味しいものを食べたいではないか。
 それに中華料理って一人や二人で行っても、あんまり色々食べられないし。
 ──というわけで、連休なんかを利用してOFF会という格好にするのが楽ちんなのだ。

 閑話休題。
 さて当日のことである。

 参加者と関内駅で待ち合わせ。
 集合後、予定通りに四川料理のランチを食べに行ったものの早速ここで誤算──ついつい追加メニューを頼んでしまい食べ過ぎ。早速、数名が負けムードに。
 ──別に大食いチャレンジしに来たんじゃないのになぁ。(←食べさせたクセに)

 腹ごなしに中華街の雑貨屋さんをぐるっと回って、もう一つの目的である『愛群』の杏仁豆腐。
 外の暑さも手伝って、ここでおしゃべりしつつまったり。
 ──と、ここで夜まで止めておけばよかったのだけど。

 ついつい中国茶を飲みに悟空茶荘まで足を伸ばしに。
 まぁ、お茶なら腹も膨れまい──  と思ったのが甘かった。  何気に頼んだ金片単叢が実に素晴らしかったのである。
 何が素晴らしいって、香りが、実に官能的。リンクさせて頂いたblogの記事から引用すると──

香りは、まろやかな甘い香りで何に例えたら良いか。。バニラに近い気もしますが、ココナッツとかにも近い気もします。味もさわやかながら、かなり個性的です。

 こんな感じの香りが、聞香杯に鼻先を近づけた瞬間にふわっと香るのである。それはもう艶やかに。
 くらくらっ、と来て1時間後。
 なぜか、お茶でたぷたぷになったお腹と、金片単叢の茶葉に中国茶用の茶器一式を抱えたボクが店の外にいたり。
 ──これは絶対に誰かの仕掛けた罠なんである。

 そして夜闇も濃くなってきたころ。
 広東料理の店で夕食を済ませ、蒸し暑い空気とゆるい風の中関帝廟の横、横浜中華学院で行われるイベントの見物。
 これがまたとてつもない。
 長崎の祭りでも有名なドラゴンダンスもさりながら──横浜中華学院交友会の二人による中国獅子舞の迫力と来たら。

 獅子の頭と前肢,胴と後肢に扮した二人。
 その二人で作る獅子が、あたかも生きているかのように躍動感溢れる獅子を演じるのである。
 時に前肢が飛び跳ね、時に後肢が前肢を持ち上げ──三次元の空間を、それこそ自在に跳ね、飛び、舞う。

 しかも。

 この夜は、それだけではなかったのである。
 アスファルトの地面に八本ほどの杭──ひと一人がようやくたてる程度の太さ,その高さときたら成人男性の身長の1.5倍ほど──さらにその幅も、大またでやっと杭と杭の間を渡れるほどの広さ。  なんでも崖の縁にある貴重な華を獅子が取りにいくという設定らしい。
 まさか、と思う。
 その高さで、獅子が飛んだり跳ねたりはすまいと思う。
 しかし、跳ねたのである。飛んだのある。舞ったのである。
 それこそ平地でやるのと遜色なく──いや、むしろ一層の迫力と躍動感を増して。

 いい加減、年経て新鮮な感性とは縁遠くなってきたボクではあったけれども。
 この時ばかりは息を呑んでじっと見つめ、危なげなときには爪が食い込むほどに拳を握り、そして終わった時には深いふかい溜め息をついて──がちがちになった肩の凝りの痛みに苦笑。
 そして良い一日だったと思い返して、今度は満面の笑みを浮かべた。

 ──そんな、休日だったんである。

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