ばいばい、うまれなかった『アナタガスキデス』。
失恋をした。
と言っても、果たしてこれをそう呼んでいいものか。
縁あって出会い。
不意打ちのように恋愛感情を孕み。
ボクの中で『アナタガスキデス』は育って。
でも、ばいばい。
一度も口にしないまま、ばいばい。
思い通りにならないコトには慣れてる。
けらけら笑いながら自棄酒を呷って、お気に入りの歌を腹の底から歌って、一日だけズキズキと痛む胸をもてまして。
明日からは元通り、楽しい仲間。
何もかも元通り。
変化のあったことさえ知られないまま。
ボクの胸の奥で、余韻のような細波が揺れるほかは何一つ変わらないまま。
ばいばい、うまれなかった『アナタガスキデス』。
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