『愛してるって言ってみ?』(改稿)
ある雨の休日の昼下がり。
テレビ画面には有名ロールプレイングゲーム。
「愛してるって魔法の言葉だよね」
「────はい?」
「それだけで元気にも幸せにも綺麗にもなれちゃう。無敵の最強魔法じゃん」
「画面見ててポリゴン酔いでもしたか?」
「ゲームばっかやってないで愛してるって言ってみ、ってコトじゃんッ」
「うわっ、襟掴むな押し倒すな腹に乗るなガクガク揺らすな襟が伸びる腹が重い頭がふらつくーーーっ」
「愛してるって言ってみ? 言ってみ? 言ってみ?」
「待てっ待ったっ」
「──んじゃ言ってみ♪」
「いや、実はな、マジックポイントが足りないんだ」
「────ほへ?」
「愛してるって魔法の言葉だろ?」
「ゲームのやりすぎぃっ!」
「わっ、悪いっ、ごめんっ──ぎゃーっ、セーブしてないのにーッ」
宙を舞うミントグリーンのクッション。
解説
『愛してるって言ってみ?』をCreator's Networkで指摘もらった弱点を補ってリライトしてみた。
指摘してもらったときの様子は2005年05月19日21:30頃からの #もの書予備 のログを参照頂けると幸いである。ボクに限らず、もの書きする人全般に有益なお話になってると思う──たぶん。
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