つよさってなんだろう?
『つよさ』ってなんだろう。
10代の頃はシンプルだった。
『誰にも負けないこと』
それだけで割とコトが足りた。なんといっても分かり易い。
シンプルな世界で生きていたのだ。
でも20代前半になって少し迷うようになった。
よくわからない、もやもや。
『一度でも負けたら人は弱い人?』
『誰にも負けない人なんているの?』
そういうことだったんだと思う。
最近、答えがわかったような気がした。
きっかけは──
ちょっと一言ではいえそうにない。会社に入って働いて、幾つかのコミュニティに参加して──色んな人と出会って遊んでお話して。
色んなものも見てきたと思う。年相応くらいには。
綺麗なもの醜いもの。素敵なこと哀しいこと。賢いひと愚かなひと。
負けても負けても諦めない雑草の逞しさ。勝ちつづけた末にたった一度の敗北で全てを失う硝子の脆さ。
けっきょく。
負けないことでも正しいことでも優しいことでもなく──
才能があることでも幸運であることでも意志を曲げないことでもなく──
まして人の裏をかくことでも手段をえらばないことでも縛られないことでもない。
たった一つの簡単な答え。
『真っ直ぐに向き合うちから』
それだけのこと。
なんだ、やっぱりシンプルな世界に生きてるんじゃないか。
そんなコトを思った台風の近づく5月の夜。
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