推定、中学生男子文芸部所属
恋をしているかもしれない。
それも実年齢に比して恐ろしくレベルの低いヤツ。
推定、中学生男子文芸部所属。
遠くから眺めてるくらいが心地よいって言うリスクの低い、それだけに腹の据わらないレベル──男女交際なんてコトバからは程遠いレベルだ。
相手は見た目も可愛いけれど、中身も可愛いひとで。
それ以上に、呼吸でもするみたいに吐いて吸う言葉の一つ一つが、とても刺激的で魅力的。一言ひとことに、ドキドキしたりハラハラしたり、共感したり反感したり──常にボクの言語中枢を刺激し続ける。
知的で素直でタフ。
──そんなひと。
でも不思議なことに、その人を手に入れたいとは思わない。
ボクと彼女の間には距離があって──だけど、その距離を縮めたいとは思わない。むしろ、その距離のあることが心地よい。
いや、なんだ。
ボクだって健康的な成年男子であるからして。相手から距離を縮めてきたら決して悪い気持ちはしないだろうってのはわかってるわけだけども。
そういう意味ではなく、ね、ほら。
相手を所有したい。
そんな欲求がオトナの恋愛だとは決して思わないけども。
ただ、それは間違いなく一部でもあって。
まぁ要するにあれだ。
まだまだ腹を据えたりしたくないだけなんだろうな。うん。
でもまぁ、たまには、こういう純情少年っぽいのも悪くないね。
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