MicroSoftとハロウィーン
その昔、1998年の11月のこと。
MicroSoftからリークされた文書がネットを賑わせたことがある(んだそうだ)。リークされたのがハロウィーンの時期に近かったことから、ついた名前がハロウィーン文書。ありがたいことに、日本語訳もある。
Wikipediaにも解説が載っていて、こんな具合。
ハロウィーン文書(The Halloween Document)とは、Linuxやオープンソースについて解析したマイクロソフトの内部文書やその文書に関するマイクロソフトからのコメントなどを含む一連の文書である。I から XI まであるハロウィーン文書のうちリークされた文書は I と II、VII、VIII、X であり、マイクロソフトによる公式のコメントは III である。
で、その肝心のLinuxやオープンソースについて解析
というのが、むちゃむちゃ面白い。その分析の的確さと率直さ、それからMicroSoftが競合製品と向き合ったときのやりくちや姿勢がよく現れているという点で。
具体的にはこんな具合である。
- 10年近くも前の分析だが、オープンソース運動に関してポイントを抑えている (MicroSoft視点でのバイアスは掛かっているけれど)
- 大企業内で、幹部向けに作成された報告書なのに、相手の強み, 自社の弱みに関して率直に指摘し、リアルな対抗手段が提案されている
- FUDやプロトコルやアプリケーションの脱共有化, 特許訴訟攻撃など、MicroSoftお得意の戦術の生々しさ
過去のものだけに、現在の視点から振り返るように見てみると実に面白い。現在まで、起こってきた諸々や現在まさに起こっていることと符号するものが多くて。
そんなわけで、是非とも紹介したくなった次第。
特にハロウィーン文書Iとハロウィーン文書IIについては一読をオススメしたいんである。
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