ポルトガルに行ってきたんである: ポルトガルのお料理編
12月の中頃、出張で一週間ばかりポルトガルに行ってたんである。
Wikipedia - ポルトガルポルトガル共和国(ポルトガルきょうわこく)、通称ポルトガルは、西ヨーロッパのイベリア半島に位置する国。首都はリスボン。北部と東部で接するスペインとの国境は1214kmに及ぶ。西と南は大西洋に面している。
ヨーロッパの西の果て。
ANAとStar Alianceを乗り継いでフライト時間が20時間少々。Door to doorで計ったら正味24時間の長旅である。遠い遠い。まだ帆船の時代に、はるばる鉄砲やら金平糖やら煙草やらを日本に持ってきてくれた宣教師の皆さんには頭が下がる。
それほど遠く離れてなお、一時代に日本とも縁深く関わったヨーロッパの国である。その面影は、コンペイトウ, カステラ, パン, タバコ, 天ぷら──などなど、今も日本語に見る事ができる。
とはいえ、ボクも含めて大多数の日本人にとっては、あまり馴染みのない国でもある。学校で、南蛮貿易やら幾つかの外来語の由来やらをさらっと習ったきりなんではないだろうか。
そんなわけで、折角の機会なのでいろいろご紹介いたしたく、ポルトガル出張記と参りたい次第。
まずは今回はお料理から。
海外出張といえば、現地の食事がまず真っ先にお楽しみ。しかも愛読書の大使閣下の料理人でも絶賛だったポルトガル料理である。こりゃもう、期待も膨らむってもんで──
実際、ンまかったです。
さてさて、ゴタクはこのくらいにして、現地で撮った写真から美味しそうに写ってるものをピックアップして。
まずは熱々のタコのオーブン焼きから。
オーブン皿に、たっぷりのオリーブオイルとタコ、それから付け合せのポテトを入れてオーブン焼きにしただけのシンプルなお料理。タコの食感が、お肉みたいになっててちょっと面白かった。
次はオードブルの盛り合わせ。──というには、ちょっと量が多いけど。いや、ビュッフェスタイルだったので、ついつい取りすぎちゃって(笑)。
ちなみに右下の生肉に見える鮮やかな赤は、パプリカを開いてマリネにしたもの。
最後は本命、バカリャウ。
バカリャウってのは、端的に言うと棒鱈(干鱈)のことで、Wikipediaによるとそれを調理するための方法は365以上(年間すべての日のための)あると言われている。
というほど、ポルトガルでは愛されている食材なんである。
写真の料理では、上手に戻したバカリャウをたっぷりのオリーブオイルと、気持ち程度のバルサミコで頂くというもの。独特の弾力と風味が、実に魅力的なお料理でありました。
ポルトガル料理を総括してみると、次のような具合だろうか。
- 魚食の文化があり、気候風土が日本に近いせいか、日本料理に味付けが似ている。
- お米の消費量がヨーロッパでトップ。
- とにかくオリーブオイルを沢山つかう
- 塩っけも全般的に強め
- ただし、スイーツはひたすら甘い (と卵の黄身を沢山使う)
とりわけスイーツについては、話のオチ代わりに、こんな会話を紹介して終わりたい。
桜井: 「──っにしても甘いですねぇ」(まぐまぐ)
現地のボス: 「ポルトガルのお菓子は5つの素材でできてるのさ」
桜井: 「と、いいますと?」
現地のボス: 「卵の黄身と、砂糖と、砂糖と、砂糖と、砂糖だ」
桜井: 「──そ、そりゃぁ甘いわけですねぇ。ところで、黄身が多く使われるのはどうしてなんです?」
現地の同僚: 「それはね、その昔、服の襟を立てるのに白身を使ったからなんですよ。それであまった黄身を自然とお菓子に使うようになったんです」
桜井: 「あーっ、なるほどー」
さてもさても、食は文化とはよく言ったもんである。
それでは、今夜はどっとはらい。
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