徹底的に「現状ありき」の展開で面白い。
前段の「官僚の記者会見の禁止」への反対表明は、そりゃそうだねと思う。けど、それ以降の「記者クラブ制度」の必要性を訴えている部分は、徹底的に「現状ありき」で「あるべき姿」は見えない(そもそも触れてない)し、不必要であると主張するヒトたちの主張に対する回答にもなっていないよね。
「回答」に関しては、それらしきものをトピックとしては取り上げているけど「印象」とさほど変わらないレベルで実証性が見当たらない、と言ったほうが正しいかな。アメリカでは記者の「身辺調査」が徹底してて時間が掛かるから、見掛けほどオープンとは言えないなんてのはすり替えもいいところだし。海外メディアに対して世界でも高い水準でオープンなんだ, 排斥されていると主張する海外メディアがおかしいってのも、何がどうオープンで海外メディアの主張のどこがおかしいのかは全く触れられていない。
「あるべき姿」を描かずに「記者クラブは必要だ」と力説しているから「現状ありき」だ、としか思えない。
逆に「あるべき姿」をまず唱えて、その「あるべき姿」を構成する諸々の制度や仕組みなどに分解し、現在の記者クラブをその中にマッピングするような主張の仕方をしたら、もっと説得力があるんだろうな。しかも、反対者の反論に答えなくてもいいし(笑)。
内容:
記者クラブ制度批判は完全な誤りだ | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉 (
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