@dankogai(小飼弾)さんからすると「実名を出すことを会社から禁止されているから非実名」なヒトは「自分の名より会社が大事」に見えるというお話。
ここでいう「自分の名」ってのは、当然、戸籍上の姓名のコトだよね? でないと、会社から止められる理由がないから。
でも、だとしたら「そんなの大した問題じゃないから会社に譲歩してるわけね」と@dankogaiさんは言うべきだった。だって、自身が過去にそう言い切ってるんだから。
特に後者の記事では名前の価値は、それが実名か否かではなく、その名前に対してどれだけ権利を主張し、そして責任を負担するかによって推し量られるべき
と言い私はむしろ実名ではなく、自ら選んだ名前の方に重きを置く
と結論しているくらい。そして、ボクはこの二つの記事での主張を支持する。
確かに、現実の組織や立場を背景とした発言は(匿名での告発などの例外的な事例もあるけれど)基本的に「実名」が求められる。リアルでの蓄積をネットでも活かしたい, 逆にネットで上げた「名」をリアルに反映させたいような場合には、やはり「実名」の方が好もしいの分かる。でも、後者の場合には、その人それぞれの選択でいい。
そもそも健全な議論を, あるいは自らの発言に対して責任を、という主旨/目的であれば「実名」かどうかに議論を引っ張られるコト自体が間違っている。本質的に重要なのは、その人が使う「名」の追跡可能性でしょ?
その「名」が「実名」か「筆名」(ハンドル/ニックネーム)か、あるいはもっと別のカタチの「ID」や「マーカー」かなんてコトはそもそもどうでもいい。追跡の「手段」に過ぎないんだもの。
……まぁ、@dankogaiさんとしては、単純に「会社に禁止されてるから? そんなの人のせいにするの卑怯なんジャネ?」という苛立ちがあったんだろうとは思うけどさ。でも、会社が押し付けてきた制約を黙って呑む「自分自身」のも選択の一つには違いないよね。
ところで、ネットで名前を出せない理由って、他に幾らでもあるよね? 例えばボクなんかは、ネット上での災禍(それが自分の引き起こしたものであっても、否応もなく巻き込まれたものであっても)が家族に及ばないようにするためであるし。例えば女性では、ネットストーカを初めとする様々な「コワイこと」から身を守るためであろうし。そういうリスクを過小評価すべきじゃないと思うんだよなぁ。
内容:
"ネットで実名を出せない理由"
- Geekなぺーじ : ネットで実名を出せない理由 (Google サイドウィキで表示)