2009/12/23

「オープン」という言葉について、ボクたちはもっと繊細に扱い、論じる時期に来てるんだと思う #open

GoogleのThe meaning of open(オープンであることの意義)というマニフェストに寄せて、あらためて企業(特にテクノロジ企業)にとっての「オープン」の意義を論じた記事。

言ってるコトは、ごもっともという感じ。ネットに浸かって生きてるような人々には、感覚的に分かる内容ではないかと思う。

ところで。

ここでは漠然と、あるいは包括的に「オープン」って言葉を使っているけれど。でも、そろそろボクたちはもう少し粒度を落として論じる時期に来てるんじゃないかな、と思ったりするんだ。

仕組みがオープンであること, データがオープンであること, APIがオープンであること……それぞれボクらにとっての意味は異なるし、ここにサービス/プロダクトの特性であったり、ユーザやデベロッパなどの立場の軸をおいて眺めてみたら、求められるものは異なっているハズだよね。

例えばソーシャルアプリケーション(例えばtwitterとかmixiとか)を使う場合、ボクは別に「仕組み」がオープンであることは求めない。別にオープンだからって得するコトはないから。でも、データとAPIはオープンであって欲しい。なぜならソーシャルアプリケーション間で連携/連動させたいから。そして、そのサービスに預けているデータは「ボクのモノ」で、サービスそれ自体は「アナタのモノ」だから。

こういうロジックが成り立つのは「サービス」や「データベース」の間で、相互にデータをやり取りするアーキテクチャが、少なくともWebではアタリマエになるくらい成熟してきたから……なんてコトを思っている。

背景はさておき。ともかくボクたちはフリーソフトウェア財団流の、あるいはRichard Matthew Stallmanに対して必ずしもストイックである必要はない, でも全く意義が失われたわけでもない……そういうセカイにいるんじゃないかな。

内容:

"昨日(米国時間12/21)、Googleはオープンであることの意義についての非常に長文のマニフェストを発表した。これはまずメールで社員に配信された後、公式ブログに掲載された。マニフェストの中でプロダクト・マネジメント担当副社長のJonathan Rosenbergは「オープンシステムは常に勝利する」と雄弁に説き、Google社員に対して製品をデザインする際にはオープンさを重視するよう求めている。オープンなインターネットはイノベーションを促進してユーザーをいっそう増やし、それは検索やウェブ・アプリケーションの利用を増やすことにつながるという。"
- Googleの「オープン・ソース万歳」はけっこうだが、いいとこ取りなのは否めないGoogle サイドウィキで表示

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