「問題解決」とは「因数分解」と見つけたり。
危機感を共有するだけでは改革は起こらないという記事で、「問題」を認知するだけではヒトは行動に移らない, その「解決策」を知って始めて行動に移るんだ……というお話が紹介されていた。
危機感を共有するだけでは改革は起こらないえー、話を戻すと、人は「問題を認識する」だけでは行動をとらないのです。それに加えて「どんな実現可能な解決策があるか」を知っているのが必 要。で、私の仮説は、
「日本の構造上の問題については、問題は認識しているが、解決方法がわからない(または面倒くさいと思っている)人のほうが多い」
というものでございます。(本当に解決出来るポジションにあるお年寄りは、「問題がより深刻化する頃には、自分はもう働いてないし。死んでるか もしれないし」てな感じでしょう。)
確かにその通りだと思う。だから大きすぎる/複雑すぎる問題を目の前にするとヒトはただ途方にくれてしまう。身に覚えもいっぱいあれば、身の回りを 見渡しても事例には事欠かない。
ただ、ここに「罠」があって。
その大きな/複雑な「問題」は分解可能で、そして十分な小ささに分解してしまえば、あらかた解決できてしまうコトが少なくない。完全な解決には至ら ないまでも、十分に軽減できてしまったりもする。
実は、ちょっと前にtwitterで:
@Yu_Aizawa 問題を一つ一つ明らかにしていって、それをクリアーすることは大事だよなー。当たり前だけど(´・ω・`)
@Catshop . @Yu_Aizawa ボクは上司から「問題解決ってのは、扱える大きさに分解していくコトから始まるだろ、違うか?」と怒られたコトがあります。以来、ボクにとっての問題解決 は「素因数分解」。
このようなやりとりがあったりした。
さらに、息子の算数を見ているときにも「ほら凸型の図形の面積はいきなり求められないだろ? でも真ん中に線を入れて四角形二つに分けたら計算できるよね?」というような話をしたばかりでもあったので。
それで奇妙なシンクロニシティを感じてしまった次第なんである。
ちなみにボク自身はどうなんだ、という話をすると実践はなかなかできていない。時間が足りない、と言えば言い訳になるので原因を分析すれば:
- リソース(時間など)の配分がヘタ
- 優先順位のつけ方がヘタ
- 一度に二つ以上のことに取り掛かりすぎる
- 先手ではなく後手に回り続けている
- 過去の経験や成果の「再利用」がヘタ
- 「問題」を因数分解するコストが高い
- 過去の経験や成果の「再利用」がヘタ
- 訓練が足りない (ので効率/能率が低い)
上記のような塩梅になるだろうか。
特に"過去の経験や成果の「再利用」がヘタ"ってのが複数回出てきているので、ここから手をつけていくのが良いのかもしれない。
それから「訓練が足りない」の解決策は「訓練をする」というコトになるだろう。ただし「時間が足りない」というトコロから始まっているコトなので 「訓練」のために余分のコストを掛けることは難しい。従って方針としては:
- リソース(時間など)の配分のカイゼンを優先して取り組む
- 隙間時間を活用する
上記のような格好になると思う。デキるヒトは、この程度の粒度でも十分に取り掛かれるかもしれない。ボクの場合は、もう少し落としこんでいかないと 難しいけど(苦笑)。
とにかくも、問題解決ってのはこのようにして「因数分解」して手頃な大きさにバラすコトから始まるというお話。 ちょこっと事例めいたものもつけてみた。
今日はここらで、どっとはらい。