こんなのも書いてます:カルマの坂
語り部のワールド設定、狭間06で書いた掌編、カルマの坂である。
「やめといた方がいいと思うけどな」
坂道の半ば、晴一は柔らかく言った。
その背後には坂道の頂上。さらにその先にぽっかりと浮かぶ円い月。
明るい月夜だ。
視線の先で、少年が身をすくませる。
学帽に学生服、さらに外套まで真っ黒な──月明かりを切り取ったように真っ黒な、そして時代錯誤な装束。それはまるで全身を白で統一した晴一の影のような姿だった。
「ね? それじゃ神様も救えないよ」
[HA06N] 小説『カルマの坂』より
ポルノグラフィティの新盤m-CABIを聞いててふっと思い立ち、チャットで一発書きしたものに手を加えたもの。(元ログは語り部IRCログ 20061122 21:00:00ころ)
でもお話そのものは『カルマの坂』(PORNO GRAFFITTI BEST BLUE’Sに収録)にインスパイアされていたりして。まぁ、これもご愛嬌ご愛嬌。
ちなみに狭間06は、日常回帰をキーワードにした現代ほのぼのファンタジーである。
つまるところ、ちょっと不思議な事件が起きて、解決して(ときには傍観して)、そしてまた日常に帰っていくというお話の舞台。
以前にも──
こんなお話を書いてたりする。
お暇があれば、こちらもどうぞ。
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